Googleとかって存在した検索エンジンであるInktomiとの近似性についてYahoo seo Googleでも何度か記事にしてきたが、インデックスに関して、その近似性から類推できることがある。ファストトラックインデックスこそInktomiと同様のインデックスの形態であるということだ。
ファストトラックインデックスはウェブページの全体をインデックスしない
米Yahoo!によって買収され、米Yahoo! Search Technology(YST)の一角を担うことになった
Inktomiの特長とは、インデックスのスピードにあった。そしてそのスピーディーなインデックスを可能にしたのは、インデックスする
コンテンツの割合にキーがあった。簡単に言えば、ウェブページの全体をインデックスしないことであり、その割合は7割程度だったと、まるで自信がないが、そう記憶している。(ウェブページの全体をインデックスしないことだけは確かである。)
この「ウェブページの全体をインデックスしないこと」が、Googleのファストトラックインデックス、つまりは即席のインデックスの正体だと推測した。そう推測した原因こそ、まさに前回記事で書いた以下の箇所に存する。
コアウェブバイタルのスコア上昇を目的に、読み込みに必要な部分のCSSは既にHTML記述していたため、この機に全てのCSSをHTML記述してしまったからだ。
つまりは、読み込みに必要な部分のCSSは既に
HTML記述していたため、
Search Consoleの<URL検査>でインデックス登録が可能と判定され、モバイルフレンドリーなページであると認定されたのだ、と。
インデックスリクエストによってファストトラックインデックスされた
URLは<
モバイルユーザビリティ>、そして<
リンク>データの<
内部リンク>にも表示された。しかしながら、日が経つと、ファストトラックインデックスされたURLは<モバイルユーザビリティ>から消え、<内部リンク>データからも消えた。つまりはプライマリインデックスに至る過程で、内部リンクが繋がらなくなるのである。ではプライマリインデックスとは何か?と言えば、それは「ウェブページの全体をインデックスすること」と言い換えられるのではないか?
- ファストトラックインデックス=ウェブページの全体をインデックスしない
- プライマリインデックス=ウェブページの全体をインデックスする
ウェブページの全体をインデックスすることで、なぜ、内部リンクが繋がらなくなるのか?また、ファストトラックインデックスの時は、なぜ、内部リンクが繋がっているのか?ファストトラックインデックスが即席のインデックスであるのと同時に、内部リンクも即席の内部リンクなのであろうか?まだまだ疑問な点は数々ある。
GoogleのインデックスをInktomiとAltaVistaで語る
Yahoo検索システムがGoogle検索エンジンを採用する以前、
Yahoo seoに勤しんでいたウェブマスターなら、YSTの中核エンジンが
AltaVistaであったことを記憶しているだろう。
2008年09月13日付記事「
Yahoo!のseoアルゴリズムをAltaVistaに発見する!」で、こう書いた。
AltaVista検索は、事前に日本語を選択して言語設定してある。そのため、当然ながら、キーワード検索結果には日本語サイトのページが表示され、その検索結果は、Yahoo! JAPANとは明らかに異なる。そこで試しに「depth:4」を付けてAltaVistaでコマンド検索してみたところ、Yahoo! JAPANとの関連を如実に感じさせる検索結果が表示されるのを発見したのである。
AltaVistaの特長とは、サイト内シグナルを重要視することであったが、それはウェブページの全体をインデックスすることで可能になっており、そしてこのサイト内シグナルに「depth:4」の
コマンド検索で付加されていたのが、Inktomiによる
被リンクのデータであった。つまりYahoo! JAPANの
検索結果は、AltaVista(=内)とInktomi(=外)のデータによって作られていたのである。
ではGoogleのファストトラックインデックスとプライマリインデックスをAltaVistaとInktomiで語れば、こう言えるだろう。
- ファストトラックインデックス=Inktomi
- プライマリインデックス=AltaVista
つまりはInktomiのようなスピーディーなインデックスをファストトラックインデックスで可能にし、その後2週間(14日間)を要してプライマリインデックス(=ウェブページの全体をインデックス)するのである。このプライマリインデックスされた結果が
Googleアルゴリズムによって
Googleオフライン処理され、
Google seoによる最適化の度合いに応じて
検索順位にランキングされる。つまりはリアルな検索順位の確定には、プライマリインデックスされるまでの2週間が必要になるというわけである。
このプライマリインデックスの過程で内部リンクが繋がらなくなること、さらにそれとCSSのHTML記述の件は改めて記事にしよう。seo検証にとっては不都合な2023年11月
コアアルゴリズムのアップデートが開始されたからである。

少しだけ予告すれば、プライマリインデックスと内部リンクの問題には、パソコン用と
スマートフォン用の
Googlebotのタイプが関係しており、CSSのHTML記述は、スマートフォン用Googlebotの
クロールに関係しているからだと考えている。
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