Googleでも、関連性のあるリンクを以前よりも高く評価するseoアルゴリズムに変化してきている。Yahoo!もGoogleもキーワード検索の目的地は同じであり、そこに至るまでの方法論が異なるだけだと言えるだろう。
書かれていることは、以前からGoogleの
検索結果から感じ取っていた。最近は頻繁に「Googleのダンスが激しい」と感じているウェブマスターも多いのではないか?Googleの検索結果がコロコロと変わるからである。
<海外SEO情報ブログ>に、こう書かれている。
でも、どうやったら関連性の高いリンク構築をコントロールできるのか、とても気になるので続きを知りたいですね。
私はこのコロコロ変わるGoogleの検索結果と、関連性のある
リンクを以前よりも高く評価するGoogleアルゴリズムの構築には、大いに関係があると踏んでいる。どういう方法で関連性の高いリンクを評価するかと言えば、
Yahooアルゴリズムと同じ方法で評価すると思うのである。
別働部隊は、それぞれが収集した個別のデータを保有している。例えば、あるサイトAは “ダイエット” という
キーワードについてのサイトであると認識された場合、サイトAからリンクされたサイトBに、“ダイエット” のseoスコアを付与する。アンカーテキストは関係がない。リンクされているか、いないかだけが指標と言えるだろう。(
2008年04月23日付記事「
seoにおける相互リンクとリンク元コンテンツとの関連性」を参照のこと。)
リンク先サイトBがAltaVistaで “ダイエット” についてのサイトであると認識されていた場合、ダイエット→ダイエットへという最良のリンク関係が認識され、そしてこの高評価が加わることで、リンク先サイトBは「ダイエット」検索で
検索順位を上昇させるのである。
GoogleはYahoo!のような数種類のエンジンを活用して関連性を発見する方法を、データセンターを利用して行っているのではないか?というのが私の推測である。数種類のデータセンターが確認されているGoogleである、全てのデータセンターを同調させず、別働部隊として機能させることで、Yahooに似たリンク関係の識別は可能なのではないだろうか?
コロコロと変わるGoogleの検索結果は、データセンターによるGoogleダンスの影響の可能性も考えられるが、もう1点、どういう検索結果が検索ユーザーにとって最適のものなのかを認識するための実験ではないのか?とも感じている。所謂、関連性に基づかないリンク関係を多数構築しているサイトを上位に表示する検索結果と、関連性に基づいた検索結果のどちらが最適なのか?
この場合、検索結果の違いは専門性と評判に分けて表示されるだろう。同じく<海外SEO情報ブログ>の記事「
それでもあなたはリンク売買を続けますか?」で、“癌(がん)” や “放射線治療” について触れた箇所があるので、それを例にすれば、“癌(がん)” や “放射線治療” についての専門性溢れるサイトからのリンクを重視すれば、一般的な人間からすれば余りに専門的過ぎるので、相応しくない検索結果になる可能性もある。かたや、評判を重視すれば、平易な言葉で書かれた “癌(がん)” や “放射線治療” のサイトが上位表示されるようになる。こちらの方が一般性という点では、大多数に好まれる検索結果であると言えるだろう。
だが、“癌(がん)” や “放射線治療” というキーワードだからそうなのであって、一般人の情報リテラシーが向上しているだろうキーワードでは、それが不具合を生じることになるだろう。例えば、seoなる言葉すら知らないウェブマスターなら、最初に検索する言葉は多分アクセスアップであろう。「seo」と検索するユーザーと「アクセスアップ」と検索するユーザーの、情報リテラシーは同一ではない。この辺りが、YahooやGoogleのロボット検索が抱えるジレンマであるかもしれない。
だが、どうあれ、YahooもGoogleも目指すべきアルゴリズムの構築は、検索ユーザーの望む検索結果であることだけは確かなのである。だから、ウェブマスターがすべき
YahooとGoogle究極の
seo対策とは、検索ユーザーの望む全てに応えるサイトの作成にある。
良質なサイトを作成すれば、専門性、評判ともに評価されたサイトからのリンクを貰えることだろう。しかし、商用サイトのウェブマスターには、前回記事「
逆seo対策と本当のseo(最適化)」で伝えた通り、とことんサイトに働かせることを意識しよう!そしてサイトに相応しい顧客だけを集客することだ。顧客を選べないサイトは、顧客からもサイトを選んでもらえない。
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